2/24/2016

『月刊美術』2016年3月号、掲載のお知らせ

こんにちは。
東急百貨店 渋谷本店での展示にご来場ありがとうございました。そちらについては終了、撤収ののち改めてご挨拶をさせて頂きたく……

……本日は美術雑誌への掲載について、お知らせをいたします。

『月刊美術』2016年3月号
特集: いま世界が注目するアートはこれだ!「超・工芸」の最前線

において『「超・工芸」ネクストエイジ × 19』のひとりとして、その末席に加えていただきました。(謙遜ではなく本当に末席の19人目ギリギリです。p.55)





取上げて頂いた作品は『千筋盛器』

ことしの7月、オーストラリアのヴィクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria :メルボルン)での展覧会「Bamboo; tradition in contemporary form(仮題)」に出品および収蔵される予定の作品です。


現代の日本においては、実用品としての認知に留まっている竹籠ですが、そのなかの竹工芸・竹芸の作品について、欧米を中心とする海外のコレクターの間ではすでに、美術品あるいはアートとして評価が高まっております。

今号の『月刊美術』でも、やきものや漆、金工など各分野で活躍される「次代を拓く『超・工芸』作家たち」14名の中で、海外で評価される40代から50代の竹芸作家が3名、紹介されており、アート・美術業界における竹工芸への注目と期待の高まりを感じさせます。

そうした先輩世代を追いかける「ネクストエイジ」のひとりとして、竹工家の私もご紹介頂きました。(30代を中心とする「ネクストエイジ」の作家19名の中で竹工芸は一人だけという重責……。)


また、海外の美術館に作品が収蔵されるのは、私にとって初めての経験となります。

現在のところ、日本国外のギャラリーとの関わりはなく、国内において求められる工芸・実用の枠組みの中での茶の湯の道具や、そのかたちを踏まえた上質の日用品を中心に制作して参りました。その中で、造形的な力作を中心に作品が海外へ渡る機会も増えており、コレクターの方の手を経てオーストラリアの国立美術館に収まることとなりました。

『月刊美術』の今回の特集では、主に藝術大学や美術大学を経て、アーティストや工芸作家として高いレベルの仕事をされている方とその作品が取り上げられています。美術と関係のない大学の社会学部を出て、実用品と竹工芸の制作を平行して行う、二足の草鞋を履く私を取上げていただいたことには、ありがたさとともにより多く「畏れ」があり、身の引き締まるような思いがあります。

私の紹介文の末尾が「世界的に人気の竹工芸、その中でひときわ輝けるか、真価が問われる」と締めくくられていましたように。

私は、美術として鑑賞されることを前提とした制作、手に持って使用する道具の制作、いずれも竹工芸の仕事としておなじように制作に臨んでおります。しかし実際にその両立を成している作家は少なく、いわんや私にとってはたいへん険しい道がつづくとは思いますが、今回のことはもちろん平素より支えて下さる方々をはじめ様々なかたちでいただく後押しを力にして、今後も両輪で進んでゆくつもりです。


同時に、国内においての竹「工芸」の評価が、こうした機会を通じて少しでも高まり、受け継がれてきた多様な竹の文化が次代に引き継がれる助けとなることを期待します。

そして、自分自身のことで言えば、やはり展覧会の開催される7月には会場のあるオーストラリアに渡航できることが望ましく、そのための費用と時間のやりくりを、まずはなんとかせねばと。。。渡航が実現しましたら、作品収蔵について改めてご報告いたします。(できれば、豪州まで飛行機ではなく新幹線でスーッと行きたい)


『月刊美術』2016年3月号は、すでに書店店頭やネット書店で販売されております。
お手にとっていただければ幸いです。



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