10/05/2016

白竹箸の下拵え。個性と素直との折り合い

依然、雨がちながら、晴れの時間もだんだんと増えてきました。

白竹の箸を順に削っています。

竹は真っ直ぐのようでいて実際には曲がっていることは、何度も書いているとおり。一本ずつ一節ごとに異なる素材の個性は豊かでまた楽しいものです。個性は同時にクセでもあって、ときに困らせられもする反面、異能に助けられることもしばしば。

とはいえ、箸についてならば、個性やクセは要らぬもの。欲しいのはひたすらの真っ直ぐさ、ただただ素直であること。




完璧にまっすぐで歪みのない竹などなく、また少しのクセは矯めることもできるので、まずは厳しく選んださきで、自然と人工の折り合いをつけながら、道具の姿に整えてゆきます。


こんなふうに、素材の竹には素直であることを求めている自分自身が、どちらかといえば素直ではない人間なのだから、竹にばかり素直であれとはつよく求めづらいのだけれど。