10/03/2016

淡交社『なごみ』10月号特集「作ろう、茶道具」掲載のお知らせ

十月になりました。

発売中の茶道美術雑誌『なごみ』2016年10月号(淡交社)の特集「作ろう、茶道具」で、イソノヨウコさんによる「茶杓削り体験記」の教官を務めましたので、お知らせいたします。

(イソノさんの筒書きは、今号の表紙にも)




イラストレーターのイソノヨウコさんは、「柳家小春」の名で江戸音曲・三味線弾唄いのお仕事をされてもいらして、この茶杓削りにも着物姿で臨んで下さいました。

竹を選んで、どのような姿に削るかイメージするところから、茶杓に銘をつけて筒に記すまで、午前中から夕方までをみっちり費やす長丁場の仕事になりましたが、ずっと正座姿のまま完遂されたのは、さすがであるなと感服いたします。(本誌の記事をご覧いただくと、私の姿勢との差が一目瞭然です)





イソノヨウコさんとしても、柳家小春さんとしても、日頃より繊細な手捌きを身につけていらっしゃるだけあり、はじめての小刀の扱いもすぐに慣れてきて、失敗もなく順調に削りすすめることができました。

そうして仕上がった茶杓がこちらです。




濃淡のコントラストとグラデーションの美しい煤竹から、はじめてとは思えない端正な姿の茶杓となりました。ご自身でつけられた銘は「浦里」。

実際の体験の様子は、イソノさんによる、味わいのありつつ工程のポイントを押さえたイラストと、綺麗な写真の数々が詰まった4ページの記事でご覧いただけます。命銘の背景なども記されていますので、ぜひ本誌を書店でお手にとって頂ければ幸いです。

◯ 淡交社 月刊『なごみ』

わたくし自身の仕事としては、茶箱・茶籠に組むための茶杓を中心に、茶杓削りに取り組んでおり、年に数回の展示(次回未定)の際や、お問い合わせに応じてお分けしております。


また、今号のどこかに拙作の 煤竹金装菓子切『夕星』 が掲載されておりますので、そちらもお探し頂ければと。

こうして雑誌の記事となったものを目にすると、竹という素材はたいへん美しいものなのだと、一人の作り手として新鮮な気持ちを改めてつよく抱くことができました。またこのような機会がときどき訪れることを願いつつ、日々の仕事に精進いたします。

◯ 初田徹 Official Site