2/28/2017

白竹を削り、籠の底に配する。

2月28日。晴れ

いろいろと終わらないうちに、みじかい2月が終わろうとしています。

白竹を削ります。竹籠の底に差すために。


白竹を削る。籠の底に差すための竹
白竹を削る。籠の底に差すための竹


竹籠は自然に従えば丸みを帯びるもので、底の部分も丸く膨らもうとします。狙ってそうする手もありますが、日用に用いるには籠の底は平らな方が使いやすいですね。

細かに編んである竹ひごよりも分厚く頑丈な竹の部材を作って、籠の編み目に力を加えることで、底の部分を安定させます。「平ら」といっても文字どおりに平滑なわけではなく、凹凸をうまく按配して、あたかも平らであるかのように安定させるといった方が正しいかもしれません。

写真のように面積があるので、完成後に銘を刻むにも好都合です。

平らではない平らを作り出すのは、いつも難しいと感じるところです。


あすからはもう3月。ずいぶん日が長くなりました。


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2/24/2017

吉祥寺のOUTBOUNDで煤竹の菓子切りの取扱いが始まります

2月24日。晴れ

こんにちは。

吉祥寺の OUTBOUND で、煤竹の菓子切り「ささのは」をお取扱いいただくことになりましたので、お知らせいたします。



吉祥寺のOUTBOUNDで煤竹の菓子切りの取扱いがはじまりました
OUTBOUNDで煤竹の菓子切りの取扱いがはじまりました


OUTBOUNDは、代々木上原にある姉妹店のRoundabout とともに、私が好んで買い物に通っているお店です。もともとは先にオープンしていたRoundabout(昨年までは吉祥寺に)に2000年代初頭からときどき立ち寄っていましたが、OUTBOUNDに出かけるようになったのはようやく2014年のことで、友人から店主の小林和人さんに引き合わせていただいたのがキッカケです。

小林さん、そしてふたつのお店とも、いっそう好きな人物となり場所となり、また幾人かの方からは「初田さんの作るものを扱ってもらうようお話ししてみては」との助言をいただいてもいました。

にも関わらず、好きな場所であるだけにかえって、仕事という形で関わることについてまったく考えてきませんでした。客の立場で通える居心地のよい場所をひとつ失うことになるのを無意識に避けていたのかもしれません。

しかし、大きな心境の変化があり、取扱いについてぜひともお願いしようと心に決めたのが先月のことです。約束もせずにお店に伺うと、運良く小林さんは店頭にいらして(営業中であるはずの店内の電灯はすべて消えており「きょうはお休みでしたか」と問うと「絶賛 展示中です」との力づよい返答が)、しかもまた折り良く店内も空いていたおかげで、落ち着いてお話しすることができました。

そうして、まず私の定番の菓子切りからということでお互いに合意し、ぶじに最初の納品をしたのが一昨日の2月22日のこと。菓子切りは店頭に並びはじめました。



リュウゼツランとヤシが配された OUTBOUND 入り口
リュウゼツランとヤシが配された OUTBOUND 入り口


OUTBOUNDに行かれた方はご存知とおもいますが、ひとつずつの品物に詳しいキャプションなどはありません。私の菓子切り「ささのは」も、ひとつの煤竹の菓子切りとして、静かにお店のどこかに陳列されているはずです。

***

小林さんの提唱される考えに「機能と作用」というものがあります。その詳細についてここでは触れませんが、私なりの解釈をして拙作に当てはめると、この菓子切り「ささのは」は、具体的な機能に重点を置きながら「目に見えない抽象的な作用」を、その周囲に揺らぎとして配した道具だと自分では考えています。


これから、OUTBOUNDや小林さんとの関わりを通じて、きっと後者の「作用」がより濃く感じられるようなものがあらたに生まれてくるような気がしています。それが何かはいまは分かりませんし、しばらくのあいだは淡々と菓子切りをお納めすることになるとおもいます。

OUTBOUNDは吉祥寺の東急百貨店からおよそ徒歩2分ほどの静かな路地にあります。目指して訪れるだけの価値のある場所だと考えていますし、もちろん周囲にも魅力のあるお店が幾つもあります(大正通りなど)。ぜひ一度お訪ねになって、陳列された品々を拙作にかぎらずお手にとりながら、ひと時をお過ごしいただければ幸いです。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

2017年2月24日、夜。




◯ 吉祥寺 OUTBOUND


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2/21/2017

「散歩者の籠」とカラーブックス『竹とささ』

2月21日。晴れ。

つよい北風はまだ止みません。気温がやや高めだとおもって油断をすると意外に寒い、そんな日がつづいています。

はやく春にならないだろうか。毎日そう考えながら過ごしています。冬の散歩にも楽しみはありますが、やはり春の花のなかでの散歩がいちばん楽しいものです。


手提げの「散歩者の籠」とカラーブックス『竹とささ』
手提げの「散歩者の籠」とカラーブックス『竹とささ』


写真は「散歩者の籠」

文庫本を携えての散歩という、私のもっとも好きな余暇の時間をつくるための手提げの籠。およその大きさは同じに、こまかな仕上げを変えながら一点ずつつくっています。籠に入っているのは、カラーブックス236『竹とささ』です。

こちらも今年は名古屋のAnalogue Lifeさんへ順に納品をしています。

もうじき、また新しい籠が仕上がろうかというところ。
春までに出来上がる籠は、あとひとつか、ふたつくらいでしょうか。






2/20/2017

「ササノハナイフ」新しい日用の道具ができました

2月20日。曇りのち雨。風のつよい日

新しい日用の道具ができました。

名前は「ササノハナイフ」です。


ササノハナイフ 白竹と漆で
ササノハナイフ 白竹と漆で


私のブログやサイトをご覧くださっている方には、おそらく名前からお察しであろうとおり、長らく削っている定番の菓子切りである「ささのは」を原型にしています。

おなじ形を単に大きくしたわけではなく、素材を煤竹から太い白竹にし、中節から節なしへ、形状や表皮の削り方も変えました。バターナイフ、あるいはペーパーナイフに相当するような道具は、以前から模索をしていて、秋のメガネコーヒーでの展示『3時の港』でも類似の道具を展示しましたが、定番にするべき形にはなかなか辿り着きませんでした。

鋭く削ぎ落として、ひとつの形になったのが「ササノハナイフ」です。

今月より煤竹の菓子切「ささのは」の取り扱いがはじまった名古屋のAnalogue Lifeさんで、この「ササノハナイフ」も取り扱って頂くことになりました。すでにオンラインショップに反映されています。


丸みのある竹の表皮を削って平らに近づけ、バターを切る、紙を切るなど、切る用途に適した断面にしています(あるいはジャムやマスタードをパンに載せたり塗ったりにも)。また湿気への耐性や竹の強度を高めるため竹に漆を摺り込んでいます。使いはじめると、ごく控えめな漆の層はどんどん摩滅して竹の生地が出てきます。と同時に今度はお使いになる手のうちで馴染んで育つ、そのようにつくっています。


ササノハナイフは白竹を笹の葉の形に
ササノハナイフは白竹を笹の葉の形に


刃は向かって左に付いていますので、右手で刃を右にしてペーパーナイフとして使う際には、竹の表皮が裏側になります。裏返しで用いる形になりますが、実はこのほうが紙がよく切れます。表皮に近い密な繊維よりも、少しザラザラした繊維が刃になって紙が切れやすくなるようです。

ペーパーナイフ、あるいはバターナイフなど、用途の定まった名前ではなく「ササノハナイフ」と名付けました。名付けによって用途を限定することなく、お使いになる方それぞれにテーブルの上、机の上などで用途を見出していただければと考えています。

菓子切のときもそうでしたが、基本の形は定まりつつ、少しずつマイナーチェンジをつづけて変化してゆくことになるとおもいます。「ササノハナイフ」が、菓子切につづく笹葉形の私の道具として定番になるよう、これから長く育ててゆきます。






2/17/2017

東京に春一番。2017年2月17日

2月17日。晴れ。

予報の通りに気温が上がり、そして猛烈な南風が吹いています。東京に春一番が届いたそうです。


南の風と光を竹籠のうちに編みます
南の風と光を竹籠のうちに編みます


冬の時間がつづいて、もうそろそろ終わって欲しいと切実に感じるのがちょうど二月。ただひたすら寒いだけでなく、妙に生あたたかい日もあったりするのが、ありがたいというよりは揺さぶりをかけられているようにも感じて、どうにも苦手な季節です。

あすは雨水。

風や雨が激しく揺らしたあとの、どこまでも平らな水面を思い浮かべて、午後へ。


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2/15/2017

山口明宏さんにポートレイトの撮影をしていただきました。

2月15日。晴れ

写真家の山口明宏さんに、ポートレイトの撮影をしていただきました。竹工家としての私のアーティスト写真に使用するためです。

山口さんとは三年ほど前に知り合って、以来、お互いの展示に足を運んだり、あるいは出掛けた先で偶然に顔を合わせたりという機会が、年に一度か二度という間柄です。

約束をして会う機会はこれまで一度もありませんでしたが、むしろ約束もしないのに遭遇するところに、何かしら通じるものを感じてもいます。展示を催すのもなぜか同じ時期だったり。

彼に撮影をお願いしたのは、写真の仕上がりへの期待はもちろん、被写体として撮影される行為と時間にも意味が生じるであろう期待もありました。

私からは写真の具体的な用途、そして抽象的な要望をお伝えし、あとは彼のやりやすい方法に任せて、山口さんの作品の中に収まるような気持ちで撮影をしていただきました。


写真家 山口明宏さん撮影による竹工家 初田徹のポートレイト
山口明宏さん撮影によるポートレイトは
ウェブサイトのプロフィールにも反映しました


そうして撮影していただいた写真のひとつを載せます。

ずいぶん色々な角度から撮っていただきました。文字どおりの表面的な角度だけでなく、私という人間の中の多層から私の知らない要素も抽出して、一枚の写真に描出する、彼の魔法を体験することができたのは、今の時期の私にとってよい経験となったようにおもいます。

(フォーマルやトラディショナルであったり、またはアーティスティックであったり、かなり幅広い写真が手元にありますので、どのような媒体から写真を求められても対応できる実用の目的も、私が希望していた以上に満たされました)

数日間の時間をともにして印象に残ったのは、やることの徹底していて、しかもこだわりのない彼の在りようです。何年か先、ふたたび彼にお願いしようとするとき、山口さんは今とは違うところを歩いていると思います。その時にまた遭遇することができるよう、私も彼とは異なる道を私の歩幅で歩みます。

2/10/2017

小雪の静けさ、竹の音

2月10日。晴れのち曇り、夕方にかけては小雪

きのうは雨からはじまり、湿り気を帯びた雪にかわりました。
きょうは曇り空から、乾いた小雪のはらはらと降る夕方で、夜にかけてはさらに冷え込んでいます

暖房を用いなければとても我慢できない寒さ。室内を暖めたいのはやまやまですが、あまりに暖めて乾燥すると竹が割れてしまうことが心配です。

「ポンッ」や「パン」「コッ」、こんな音が聞こえてくると、ああ竹が割れたのだなと、その姿は見えずとも知らされることになります。

鉈で竹を割る音の反復には、ある種の快感が伴うこともあるものですが、乾燥で竹が割れる音はいくつの冬を越しても慣れない、なんともいやなものです。


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2/09/2017

竹の籠、籐の環、雪の日

2月9日。雨のち雪

春の気配を感じたとおもえば、いきなり冬の寒さがもどり、籠を編む手も冷たくなる雪の日です。

小さな一輪挿しの背面に、釘に掛けるための環をつくります。


小さな環を竹籠に編みつける
小さな環を竹籠に編みつける


籠は竹で編まれるのに対して、環は籐でつくります。籠も編み目も小さく、籐も細く整えてあるので、なかなか細かい作業です。

つくっているのは花の籠、つくる季節はまだ冬の空気。

春が待ち遠しいものです。







2/08/2017

名古屋のアナログライフで煤竹の菓子切「ささのは」の取扱いがはじまります。

2月8日。晴れ

定番として削りつづけている煤竹の菓子切『ささのは』

長らく常設の取扱店がありませんでした。私のサイト経由でお問い合わせいただいたり、展示の機会にと、一点ずつあるいは数十点の御贈答品にと、様々にお届けしてまいりました。一方、常設の実店舗で実物を見ながら選びたいというご要望も時折いただきます。

そうしたご希望にお応えできる場所ができましたので、お知らせいたします。

名古屋のAnalogue Life(アナログライフ)が、その場所です。『ささのは』から生まれた菓子切『月雲』はすでに以前より扱っていただき、幾つかの拙作の籠も常時在庫されているお店です。

すでに最初の納品をいたしまして、本日2月8日より店頭に並びはじめました。



煤竹の菓子切「ささのは」は名古屋のAnalogue Lifeへ
煤竹の菓子切「ささのは」は名古屋のAnalogue Lifeへ



Analogue Lifeさんには美しいオンラインショップもありますが、『ささのは』はまず店頭でご覧いただくことから始めます。また、包装形態やお渡しの仕方もすべてお店のやり方にお任せします。

時代を経た日本家屋の二階に、端正に設えられた空間で、木や鉄、陶、布など様々な素材とともに並ぶことで、また新しい『ささのは』の表情が見えてくるのではとおもいます。

これまでの『ささのは』はお渡しの仕方も含めて、自分なりの方法を試行錯誤しながら、千本を越えてお届けをしてきました。その行為と過程に大きな意味を見出すことができたと同時に、ここからの『ささのは』は信頼しているお店に任せて委ねることを、新たにしてみます。

これから少しずつ納品をつづけ、いずれオンラインでの販売もはじめることになりました際には、改めてご報告をいたします。また『ささのは』以外にも、店頭でのみご覧いただける品が幾つかございます。

じかに足を運んでひと時を過ごす価値のあるお店だと、私個人としても考えておりますので、名古屋のお近くの方、あるいは名古屋へお出かけの折には、Analogue Lifeへお立ち寄り下されば嬉しくおもいます。








2/07/2017

白は茶に、緑は緑に

2月7日。晴れ。猛烈な北風の吹きつける日

暮れから年を越して水栽培しているヒアシンスの球根。花の香りはとうに消えて、白かった花びらはだんだんと茶色に変わってきました。

すでに花らしい姿を失いつつあります。


花が萎れて葉の存在感が増したヒアシンス
花が萎れ、葉の存在感が増したヒアシンス


花が痩せるにつれて、葉の存在感が増してきました。

花の色は白から茶へ
葉の色は緑のままに

時はおなじく流れ
しかしそれぞれに届きます





2/06/2017

反復と五感から形が生まれる

2月6日。晴れのち曇り。

気温は高いながらも北の風が戻ってきて、うっすらと寒気のある日です。湿気も残る空気に、春の近いことを感じもします。

季節が移り変わりつつある外の様子とは関わりもなく、変わり映えのない日々を過ごしています。



竹ひごの厚みを薄く削ります。竹籠づくり
竹ひごの厚みを薄く削ります


竹ひごの厚みを薄く削る工程。

竹籠に編み上げてしまうと、一本一本の竹ひごの厚みについては、その幅や編み目に比べると、あまり目に留まりにくいものです。

ひと目では分からないその違いも、手に持ってみると案外はっきりと感じられるもので、そこに五感のはたらきを覚えます。

変わり映えのしない、特別なことの起こらない時間を、五感を働かせながら積み重ねると、仕事という形になる。

そうやって言葉にまとめようとするのが小生意気な脳のはたらき。......Work with five senses.







2/05/2017

二月の雨の恵むもの

2月5日。曇りのち小雨

晴天がつづき乾ききった東京に、僅かながらも雨が降りました。

昨年の夏から秋にかけてのように、延々と降りつづく雨は困りもの。かといって乾燥しきった空気では、保管してある大事な竹が割れはしまいかと、気が気ではない毎日。ほどほどが安心です。

きょうは打ち合わせで外出を。体がすっかり雨を忘れ、傘を持たずに出てしまいまいました。タイミングが良かったのか、ほとんど降られることもなく用事を済ませられたのは幸運です。

二月はなるべく外出せずに籠って過ごしたいところですが、かといって家から出ずに何日も過ごしていると、だんだん気が滅入って来るのも確か。ほどほどに、ほどほどに。






2/04/2017

立春、晴天

2月4日。穏やかな晴天


北風も止み、立春にふさわしい暖かな日和。
春のはじまりの日の天気だけ記しておきます。







2/03/2017

青竹から白竹をつくる。節分と油抜き

2月3日。晴れ。北風がつづく

節分といえば豆まきのイメージですが、竹の仕事につく身には「油抜き」という仕事も頭に浮かぶ日です。

竹工芸の素材となる、マダケを中心としたさまざまな竹は、晩秋から年末にかけての冬のあいだに竹林から伐り出されます。青竹のままでも籠をつくることはできますが、長期の保存ができず(夏には腐ってしまう)、また茶杓などの削りの仕事には適さないため、熱を用いた油抜きによって白竹に加工して保管する方法があります。

その油抜きをする時期が年明けから節分ころまでを目安とし、その後の天日干しを経て春には白竹が出来上がる、およそそうした手順です。晒し竹と呼ぶことも。

手順をかんたんに記しますと……
・竹林から青竹を伐り出す
・しばらく陰干しをして自然に水分を抜いてゆく
・火や湯の熱で竹に含まれる油を抜き、滲み出た油を布で丁寧に拭き取る
・天気の良い日に天日に当てて、うぐいす色の竹が象牙色になると完成

およそ3~4ヶ月をかけた、このような工程になっています。出来上がった白竹は、さっそく春から籠づくりに用いることもあれば、竹花入などをつくるために何年も寝かせることもあります(寝かせている間にほとんどが割れるので、割れずに残ったものをつかう)。素材として用いる時期を自由に決められる、長期保存に適しているのが白竹です。



象牙色に仕上がった白竹
象牙色に仕上がった白竹


ことしの東京は、年始からほとんど連日の快晴、乾ききった状態で節分を迎えています。まさに天日干しにはうってつけの好天。天気のことは思い通りになりませんが、青竹から白竹をつくる年末年始の日程はよく出来ているものですね。

いまのところ、わたしは白竹の状態になった竹を購入して仕事に用いています。しかし近年は、山を整えて青竹を伐り出される方も、白竹に加工して下さる方も減りつつあるようで、竹の産地から遠い東京では必要な量を安定して手にいれることが難しくなってきました。自分自身でも勉強として少量を試みていますが、ひとつの仕事として成立させるには熟練のいるものだと実感します。

なかでも傷の少ない美しい白竹は、その金銭的な価値以上にとてもとても希少なものだと、年々つよく感じるようになりました。仕事のやり方についても考えながら、大事につかいたいとおもいます。



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2/02/2017

茶筅筒を仕上げる。籠をつくる

2月2日。晴れ。強い北風が吹きつづける

最小クラスの竹籠である茶筅筒は、小さなものをつくることの多い私にとっても、やはりとりわけ小さな仕事であり、気の抜けない大仕事でもあります。寸法の小ささと手間の大きさとは必ずしも比例しないことの、ひとつの例となる仕事。



拭き漆を施した茶筅筒に仕上げの磨きをかけます
拭き漆を施した茶筅筒に仕上げの磨きをかける


茶筅筒に拭き漆を施したのち、仕上げの磨きをかけます。

濃褐色の籠の編み目に、漆の深い艶と陰影とが加わり、いよいよだという喜びを感じる仕上がり間近の眺めです。


Brush and Finish the Basket.



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2/01/2017

籠る如月

2月1日。晴れ。依然、北風

はやくも二つ目の月に入りました。

先月からの仕事、昨年からの仕事、あたらしい仕事、もろもろ並行しながら急行で手を動かしています。冬の時間を多く過ごして、そろそろ冬に飽きてはきたものの、春が来るまでに仕上げたい仕事について考えると、まだまだ春が来てもらっては困るという矛盾を抱えつつ。



切ったり削ったり、花入やら花籠やら春へと
切ったり削ったり、花入やら花籠やら春へと


竹を切ったり、削ったり、編んだり。
花入や花籠など、春を思い浮かべながらの冬仕事。


しばらくは、籠る如月


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